2009年07月

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2009年07月07日
霞立つ天の川原に君待つと い通ふほどに裳の裾濡れぬ

七夕ですね。

笹に短冊、願い事。すでに少年時代の遠い記憶です。
私的に今では無関心な行事になっています。テレビのニュース等でふと気付くくらいの感じです。

伝説では天の川で隔たれた織女と牽牛が天帝のお許しで一年ぶりに逢える日でした。

牽牛は 織女と 天地の 別れし時ゆ いなむしろ 川に向き立ち
思ふそら 安けなくに 嘆くそら 安けなくに 青波に 望みは絶えぬ
白雲に 涙は尽きぬ かくのみや 息づき居らむ かくのみや 恋ひつつあらむ
さ丹塗りの 小舟もがも 玉巻きの 真櫂もがも 朝凪に い掻き渡り
夕潮に い漕ぎ渡り 久かたの 天の川原に 天飛ぶや 領巾片敷き
真玉手の 玉手さし交へ あまた夜も 寝てしかも 秋にあらずとも


山上憶良の七夕歌。万葉集には七夕を詠った歌が130首以上もあります。
とりわけこの長歌は物語のイメージが浮かびやすい感じがします。

彦星は織姫と、天と地が分かれた昔から天の川を挟んで向かい立っている。思う心は安らかではなく、嘆く心は安らかではなく、天の川の青波に逢う望みも絶たれ、遮る白雲に涙は涸れてしまった。「こんなにも溜息をついたり、こんなにも恋い焦がれてばかりいられようか。丹塗りの小舟さえあれば。玉を巻いた櫂さえあれば。朝凪に掻き渡り、夕潮に漕ぎ渡り、天の川原にふわりと領布を敷いて、玉のような腕を差し交わし、数多の夜も共に寝たいものだ、秋にあらずとも。」

七夕をテーマにした琉歌が思い当たらないので、今回は琉歌じゃなく和歌にしてみました。
でも琉歌に触れているとなんだか和歌も親しみやすく感じます。

ちなみに「七夕」は秋の季語。梅雨明け前に恐縮です。

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